会長あいさつ

 本年5月末の定時総会で会長に選ばれ、引き続き向こう2年間その任に就くことになりました。副会長3名・常任理事8名の執行部と52名の理事および2名の監事からなる役員と力を合わせ、本会々則第2条に掲げる「会員相互の親睦を図ると共に母校の後援と工業の発展に資する」べく努めて参ります。宜しくお願い申し上げます。  
 定時総会で承認された具体的な事業計画を末尾に記載しました。そこに挙げられていない母校への後援の主要な事業、すなわち学部および学科への教育・研究に係る支援は、本会を母体に発足した一般財団法人信州大学工学部若里会が担っており、本会からの継承資金並びに毎年度の拠出金に依って実施されています。

 ところで、皆様ご存じのように、工学部では、4月から同窓生である香山瑞枝教授(情報H3卒)が学部長に就任されました。工学部始まって以来の女性学部長です。国立大学で女性が工学部長を務められるのは5名しかいないようです。これはChat-GPTで検索できた情報ですが、女性が極めて少ないことは間違いありません。しかし、今や全世界で国の首長や機関の長に大勢の女性が就かれ、各人がそれぞれに優れた識見・指導力・人間性・個性などを発揮されております。
 時代の要請であるジェンダーフリーの流れに共鳴する工学部教職員の総意が香山学部長の誕生に繋がったものと拝察しています。香山さんは、「自由」で「多様性」に富み、「フレキシブル」な工学部を築き、学部が地域と一体となり、ワクワクする様な発展を目指したいと抱負を述べられています。50代半ばの若い新学部長を中心に今、学科改組計画が練られているようです。同窓会員一同は揃ってエールを送ります。今後の順調な進捗と工学部の近い将来の新しい発展を大いに期待し見守っていきたいと思います。

 さて翻って、今回の総会でも課題となってしまいましたが、本会の最上位議決機関である総会への会員の参加は芳しくなく、新型コロナ感染症対策として導入し、距離や時間の制約を克服できると期待したオンライン会議方式を併用してもなかなか効果は上がりませんでした。そのような中、同窓生からは学部の現状をもっと知りたいという声も聞こえてきました。工学部や同窓会のHPへもアクセスして欲しいのですが、直に生の情報を届けることも重要ですので、支部総会・講演会などに工学部教員を派遣したいと考えています。他にも、同窓会誌「若里」への学科・研究室紹介の復活や、新たに「支部会員特別寄稿」覧を設け、会員の経験談や意見を自由に著していただき、より親しみの湧く、同窓の絆が深まる紙面にしたいと構想しています。

 今期も大勢の理事に就任をいただきました。会員各位には平素より最も身近に居られる役員さんです。同窓会事業へのご参加のお誘いがありましたら面倒がらずにお応えを、そして、ご意見・ご提案などがありましたら遠慮なくお申し出いただきたく存じます。総勢26,000余名の会員を擁する本会でありますので、必ずや有意義な交流や懐かしい出会いが生まれると確信します。
 現在準備中の中京および関西の両支部の再発足については、小職の今任期内に実現したいと念願しています。両支部に在籍される会員各位には設立準備委員への特段のご協力をお願い致します。

 末尾ながら、会員各位のご健康と一層のご活躍をお祈り申し上げます。

2024年6月
信州大学工学部同窓会
会長 清水 保雄 (機械 卒S45, 修S47)

2024年度 信州大学工学部同窓会 事業計画

1. 常任理事会 隔月に1回(年6回)開催
2. 2024年度理事会(オンライン会議) 2024年5月11日 開催
3. 2024年度総会・基調講演会・懇親会 2024年5月25日 開催
 総会・基調講演会:会場・オンライン(Zoom) 同時開催
 会場:信州大学工学部 総合研究棟1F(長野市若里4-17-1
 講師:矢野 和美 氏 (機械S55卒/TPR株式会社 代表取締役社長兼COO)
 演題:「動力機構高度化への挑戦」
4. 2024年度支部長会 2024年2月10日 開催
5. 「ようこそ先輩2024」 2024年11月1日 開催
 講師1:愛知製鋼株式会社 代表取締役会長 藤岡 高広 氏(精密S52卒)
 講師2:人選中
6. 同窓会誌『若里』73号発行
7. 卒業生記念品贈呈 2024年9月,2025年3月  記念品・・・学位記ホルダー
8. 学生表彰「わかさと賞」 2025年3月   記念品・・・賞状,オリジナルレリーフ
9. 会員サービス  クラス会補助 キャリア支援